雌雄異株...読めますか?私は ついさっきまでシユウイカブと読んでいました。
正解は シユウイシュ です。
簡単に説明すると オス株、メス株、あるよ。と言うことです。
今回 何故こんな難しい言葉から始まったかと言うと、昨年 亀甲竜の「伊藤さん」にお花が咲いたことにあります。実生好きな私は、種子を取って蒔きたい!と、亀甲竜のお花について沢山調べました。
そもそも亀甲竜のお花について、情報がとても少なく 詳しく書かれたものを見つけられませんでした。
この会では、当時のメモをもとに 亀甲竜の雌雄と お花について調べた事をまとめていきたいと思います。
改めて雌雄異株って何?
雌雄異株とは 種子植物で 雌株には雌花を、雄株には雄花を それぞれ作ることを言います。イチョウ、ソテツ、なんと ほうれん草も 雌雄異株なのだそうです。また種子植物以外のアオミドロ、ゼニゴケなどが 雌雄の生殖器官を別々の個体に作ることも、同じく雌雄異株と言うそうです。反対に、同一個体に持っている場合は 雌雄同株・シユウドウカブと言います。
亀甲竜の場合はどうなの?
亀甲竜も雌雄異株です。
亀甲竜の雌雄は、お花が咲いてからでないと判別がつきません。
お花の違いについて、RHSの園芸辞書には
- オス株 花序4cm、分岐する
- メス株 花序2.5cm 分岐しない
と記載されています。オス花は 細かなお花が沢山咲き、メス花は 小さな花がポツポツ咲くような感じです。
また、雌雄の割合は 1:20、1:30とも言われており、オス株に対しメス株は非常に少ないのだそうです。
亀甲竜の花はいつ咲くの?
![](https://kyoumomakuzo.com/wp-content/uploads/2022/04/伊藤さんお花20210930.jpg)
お花は、「何年経過したら咲く」と言うデータは見つけられませんでした。全くの不明です。
花が咲いた「伊藤さん」も、前持ち主の所では 花を咲かせたことはなかったそうです。伊藤さんは少なくとも 30年は経過している株ですので、成熟した株のみ お花が咲くのかもしれません。
亀甲竜のお花、実際に見た感想は?
私の場合、2021年9月に花をつけ、全部で10輪ほど咲きました。大きさは 非常に小さく1cmくらいです。花の種類から 伊藤さんは雌株でした。
花の色は 咲き始めは白に近い黄色で、日に日に黄色が濃くなっていき、開花は 一斉に咲くのではなく 順番に1輪ずつでした。
亀甲竜の種子は取れたの?
![](https://kyoumomakuzo.com/wp-content/uploads/2022/04/伊藤さん種子20220325-768x1024.jpg)
結論から言いますと、取れました。まだ播種していませんが 3翼型の房ができました。
雄花はどうしたの?という所ですが、とある方に 譲っていただきました。雄花は、雌花に比べ、とても甘い匂いがしました。花、1つ1つが とても小さく1cmもありません。到着後、すぐに お花同士をチョンチョンとくっつけました。そもそも受粉の仕方なんて どこにもありませんので正しかったのかは わかりません。
雄花を冷凍し、丁寧に解凍した花粉を使っても 受粉できるとも聞いたので やってみましたが、そちらのお花は 結実しませんでした。
まとめ
この会では、ほとんど見かけない 亀甲竜のお花について 自分なりに調べた事をまとめました。
亀甲竜のお花は、なかなか咲かないので 記述が少ないのも納得ですね。さらに 雌株は非常に少ないこともわかりました。
亀甲竜の種子は フリマサイトやオークションでは よく見かけますが 雌雄揃わないと採取できない貴重なものだと思うと、大切に播種しなくては、と気持ちが改まります。
そんな貴重な「亀甲竜の種子」ですが、海外からの輸入種子は とても沢山の販売があります。是非 実生から始めて成長の過程を楽しんでみてください:]
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