コントラジェルバじゃない!?お前誰だ!?ドルステニア・ヒルデブランドティーの話

フリマサイトで「コントラジェルバ」という名前で種子を購入。そのまま1年余り育てていました。が、成長した姿は「コントラジェルバ」ではありませんでした。

オマエハダレダ!?とネット検索すると、特徴のある幹と葉から「ヒルデブランドティー」ではないかと たどり着きました。*交配種の可能性もありますが、今回はヒルデブランドティーとしてお話を書きます。

上がヒルデブランドティー・下の尖った葉がコントラジェルバ

判明はしたものの「ヒルデブランドティー」って何?ということで、今回は「ドルステニア・ヒルデブランドティー」について調べてみました。

  • 私と同じく、フリマサイトで種子を買い「コントラジェルバ」じゃないんだけど。。。という人
  • ドルステニアの色々な品種を知りたい人
  • これからドルステニア実生をしてみたい人

に役立つ内容になっていると思います。ぜひ最後までお読みください。

目次

そもそも「ドルステニア」って何?

ドルステニア」とは「クワ科・ドルステニア属」のことです。

wikiぺディアによると、ドルステニア属は 著書にもよるが100−170種存在している。「ドルステニア」はドイツの医師で植物学者の「テオドール・ドルステン」」にちなんで名付けられた。とのことです。

園芸品種としては10種類ほど流通しており、20世紀から鑑賞用に親しまれてきました。歴史としては浅く、人気が出始めたのは最近の様です。

また、ドルステニアの外見から「肉ドルス」「草ドルス」「芋ドルス」と通称で呼ばれることもあります。よく見かける品種の「フォエチダ」は肉ドルス、今回深掘りする「ヒルデブランドディー」は「草ドルス」に分類されます。

ドルステニア属は 世界中の熱帯・亜熱帯地域に分布していて、園芸用に栽培されているもののほとんどは 東アフリカ原産です。ソマリア、ケニア、タンザニア、といったほぼ赤道直下で「冬」が存在しない熱帯地域に生育しています。

ドルステニア属の育て方は?

原産地は、前の項目で触れた通り 赤道直下の熱帯地域です。全体の品種に共通して言えるのは 寒さに弱いということです。最低温度は 5度、できれば10度あると良いそうです。

日当たり・年間を通して日当たりの良い場所に。大半の品種は 夏場屋外で日ざらし、雨ざらしにしても丈夫に育ちます。とのこと。

私はまだこの方法で育てたことがないので、「日ざらし、雨ざらし」には不安があります。栽培に慣れている方なら大丈夫かもしれません。私のように不安な方は、室内の明るい窓辺管理でいいと思います。

水やり・品種にもよりますが、多くの品種は水を好むので生育期は週1回以上水やりをします。その品種ごとに性質が違うため、しっかり調べたほうが良いでしょう。

ヒルデブランドティーって何?

やっと今回の「ヒルデブランドティー」についてです。ヒルデブランドティーは小さな根茎を持った 小型のドルステニアの一種です。ヒルデブランドティーには「ヒルデブランドティーf.クリスプム」のように様々な品種[地域変異種]があることで知られています。

品種名は 19世紀にアフリカの植物を収集したコレクター『ヨハン・マリア・ヒルデブラント氏』Mr.J.M.Hirldebrandt の名から命名された様です。

原産 ケニア、タンザニア、ウガンダ、モザンビーク

ヒルデブランドティー、実際育ててみてどう?

感想から言いますと、間違った種子で良かったです。画像を見ていただきたいのですが、幼苗の時期は 幹が透き通っていて中を通る維管束が見えるんです。もう少し大きくなると見えなくなってしまいますし、他の品種では このような透明な状態は見られません。実生ならではの事だと思います。

発芽

種子から育てていますが、発芽は比較的 時間がかかりました。1ヶ月は加温を続けて、発芽しない鉢もありました。もう芽が出ないかも、と諦めた頃に発芽したので気長に構えたほうがいいと思います。

また、湿度100%よりも、やや湿度低めのほうが発芽しやすいという情報もありました。なかなか発芽しない場合、環境を変えてみるのもいいと思います。

生育

生育は 小型のタイプなので「ぐんぐん育つ」という感じではありませんが 実生から半年前には 小さな花をつけました。種子が取れるほどの大きさではありませんでしたが、その数ヶ月後には 一回り大きな花を咲かせ、種が付きました。

個体差なのか、品種の特徴なのか わかりませんが花を咲かせるのがとにかく早い!というのが大きな印象です。

ちなみに、フォエチダも 1年ほど育てていますがまだ花を咲かせたことはありません。

自家採取・種子

開花してから、特に受粉作業などは特にしていませんが とてもたくさんの種子が採取できました。1株あると、十分栽培を楽しめることができると思います。

ただ、種子ができると ちょっとした刺激で弾け飛んでしまいます。種子がついていることが確認できたら 目の細かいネットを被せておくなど対策が必要です。

冬の管理・様子は?

ドルステニア属は 全体的に寒さに弱いということで 私は一日中日当たりの良い室内で育てています。冬は 休眠とまではいきませんが、葉が小さくなり 成育が止まったようになりました。来年の冬は 底面ヒーターなどで加温し、どんな風に成育するのか 観察したいです。

まとめ

今回は購入した種子の名前が間違っており、「オマエダレダ?」から検索を始めました。ヒルデブラントティーという品種、ドルステニア属についても詳しく知ることができました。

また、まだ育てたことのない品種についても知り、コレクションしたくなりました。高額で なかなか手が出ませんがいつかは「ギガス」を育ててみたいですね。

繰り返しになりますが、冒頭でも書いた通り 「ヒルデブランドティー」に容姿が似ており、断言はできませんが「ヒルデブランドティー」として記事を書きました。

もし、どなたかにお譲りする際は 経緯を説明して「.sp」としてラベルをつけたいと思います。

ドルステニアを育ててみたくなった方はこちらからどうぞ

種子から育ててみたくなった方はこちらをどうぞ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

東北に住む 植物の種まきに取り憑かれた人。特に好きなのは亀甲竜。冬はマイナス10度は当たり前な環境で 地球の裏側、南アフリカ原産の塊根植物を育てて居ます。ビカクシダは 栽培歴6年ほど。緩い胞子培養しています。

コメント

コメントする

目次