こんにちは。「今日も蒔くぞ」chizuruです。
今回は ジャガイモみたいな塊根植物「ステファニア・ピエレイ」について。
ゴロっとした塊根から 丸くて可愛らしい葉を出す姿がとても可愛いですよね。
私も 2021年から 数株育てています。現在は 休眠期に入る「アフリカ亀甲竜」と入れ替わるように 勢いよく成長しています。
ステファニアの育て方について調べてみると、とんでもなく情報が少ないことに気がつきました。海外のサイトや いろいろな所から 少しずつ ステファニアについて 情報を集め、私なりに まとめてみました。
この回では そんな「ステファニア・ピエレイ」の情報を 書き留めておきたいと思います。
- ステファニアを育てている人
- これからステファニアを育ててみたい人
- ステファニア、見たことはあるけど 何なの?と興味を持っている人
この「ステファニア・ピエレイ」の記事を お読みいただいた後には
- 栽培環境を 少し変えてみようかな?
- 私でも十分育てていけるな
- そうか「ステファニア」って こんな植物なんだ
と、より深くステファニアを知り 栽培スキルをアップさせることができると思います。
是非 最後までお読みください。
「ステファニア・ピエレイ」って何?
ステファニア・ピエレイは
ツヅラフジ科・ステファニア属・ピエレイ
Menispermaceae/Stephania/Pierei
と言います。
ツツラフジ科
・双子葉植物の70属500種ほどからなる。ほとんどが熱帯に分布し、日本は分布の北限にあたります。ステファニア・ジャポニカという種もあり 日本名は「ハスノハカズラ」と言います。この「ジャポニカ」というのは 元の標本が日本から採取されたことによります。ハスノハカズラは 日本では 本州西部から 琉球列島まで生育しているそうです。
分布の北限とはいえ、日本でも暖かい地方にしか自生していないのですね。
ステファニア属
・属名の「ステファニア」はギリシャ語で『冠』の意味だそうです。雌雄異株であるステファニアの オシベの葯 ヤク が『冠』のように見えることから 命名されたそうです。
・花はとても小さく、上記にもあるように 雌雄異株。オスカブ、メスカブがあります。
雌雄異株については こちらの記事もどうぞ
![](https://kyoumomakuzo.com/wp-content/uploads/2022/04/伊藤さんお花20210930-300x296.jpg)
・ステファニア属は 主に東南アジア原産です。暖かくなると 塊根部から 葉を出し活動を始め、気温の低下と共に 葉を落とし休眠します。
・ 同じ塊根植物である 南アフリカ原産の品種と比べると 塊根部の成長が早いという人もいます。
私は 育て始めて まだ半年しか経過していないので 何とも言えませんが、これから成長のスピードを観察したいと思います。
・ステファニア属には「ロツンダ」「スベローサ」「ヴェノサ」などの品種があります。
ピエレイ
・「エレクタ」という品種名のものもありますが、実は 「ピエレイ」「エレクタ」は同一の品種です。1920年代初頭までは「エレクタ・erecta]と呼ばれていたようです。因みに「エレクタ」は『直立』という意味だそうです。
その後は「ピエレイ」と呼び名が変わったようですが、時期や なぜ変わったのかは不明です。
ピエレイの自生地ってどんな所?
ピエレイをはじめとした ステファニアは 主に東南アジアに自生しているとのことです。今回は 「タイ」の気候を取り上げます。
熱帯モンスーン気候で、年間平均は 29℃。高温多湿で蒸し暑く、日本の真夏の気候と考えて良いそうです。
季節は3つに分かれていて
- 乾季:11〜3月:毎日爽やかな晴天、雨はほとんど降らない。
- 暑季: 4・5月: 日差しが強く、連日蒸し暑い。雨量は少ないが、スコールが降ることがある。
- 雨季:6〜10月:1年で最も雨が降る。月の半分は 毎日 1〜2時間 激しい雨が降る。
という気候です
年中、暖かく 日本の『冬』のような低温の時期が無いようです。
ステファニア・ピエレイってどうやって育てるの?
元々、栽培の情報が少なく 調べ始めたこの回ですが、 一般的には
- 熱帯雨林に自生しているため 半日陰が理想的だが、日当たりの良い場所に置く。
- 水捌けの良い用土に 植え付け、土がしっかり乾いてからたっぷりと水やりする。
- 寒くなると 葉を落とし休眠する。休眠中は断水する。
- 暑さには強いが、寒さには弱いため 10℃以上保つ。
と紹介されています。
ここまで 調べたことをまとめた結果、東南アジア原産で 高温多湿を好むようなので 日本の気候が合っているのかもしれません。育て方の説明が少ないのは 、その分 丈夫で 育てやすいということなのかもしれません。
実際に育ててみてどう?
結論から言いますと、非常に育てやすいです。私の場合、2021年 秋から育てていますが、つい先週まで 水苔の上に適当に置いていました。
ここで、「水苔の上に置いていた」なんて 適当にも 程があるだろう。と、思われても仕方ありませんが。。。。 それほど 放置していても 根は出るし、気がつくと 蔓も伸ばし、花も咲いていました。
少しだけ 言い訳すると、 発根を確認してから植え付けたいと思い、硬めに絞った水苔の上に置きっぱなしにしていました。販売者によると、「10℃あれば、休眠しない」とのことから、ビカクシダと共に お手製の グローボックス内で 発根を待っていたのです。グローボックスは、ビカクシダ用に製作したもので 植物育成ライトと、小さなパネルヒーターを設置しています。 市販されている簡易温室の内側に 銀色の保温マットをすき込んだものです。内部は 常に20℃、湿度60〜70%、一日8時間は風が回っている、という環境でした。
水やりは、ある程度の湿度があるので 水苔がカラカラに乾いてから 湿る程度に霧吹きをしていました。気がつくと、根がしっかりと張り 花まで咲く程になったいました。今考えると、グローボックス内で管理するなら、すぐ植え替えても良かったかもしれません。当時は 真冬だったので、土への移動は 諦めて、そのまま水苔で管理していました。
そして やっと この春 土に移動させました。根がしっかり張っていたので 水苔は全て取り除けませんでしたが 傷つけないように植え込みました。蔓も、かなり自由に伸びています。
残念ながら、発根していないものもありますが 枯れたり 腐ることなく 蔓を伸ばす準備をしているようです。発根していないものに関しては、今まで通り水やりしたいと思います。
![](https://kyoumomakuzo.com/wp-content/uploads/2022/04/ステファニアピエレイ②20220422-1024x731.jpg)
まとめ
今回は、 ジャガイモのような塊根を持つ「ステファニア・ピエレイ」について調べてみました。
ステファニアの情報が少ないのは、「少ない情報でも ちゃんと育つ」「育てやすい」ということなのだな、と感じました。
南アフリカ原産の 塊根植物は 日本の夏の 高温多湿が苦手なのに対して、ステファニアは 真逆で 熱帯雨林に自生しており 高温多湿を好みます。日本の夏の気候を 好み、乗り越えられるステファニアは 初心者の方はもちろん、塊根植物の栽培を楽しみたい方に おすすめの品種と言えます。
また、南アフリカ原産の塊根植物より ステファニアの方が 塊根の成長が早いという事が言われていましたが、温度が10℃以上あれば休眠しないようなので 成長が早いのも頷けます。
とても育てやすく、日本の気候にも合っている事がわかったステファニア、ピエレイだけでなく いろんな品種を育ててみたくなりますね。
今回も 最後までお読みくださり ありがとうございます。
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