休眠中の亀甲竜、気のなる 置き場所・水やりは?7月の 我が家の亀甲竜・休眠しない株・植え替えについて。

こんにちは。「今日も蒔くぞ」chizuruです。東北では 暑い日はあるものの、朝晩は とても過ごしやすい気温になりました。

休眠中の亀甲竜も 6月中に目覚めた株があり、実生苗も 新葉を出し始めています。

今回は 休眠中の亀甲竜の置き場所・水やり・休眠しない株・植え替え。我が家の 亀甲竜の様子を記録したいと思います。

亀甲竜の休眠については テーマを変えて こちらでも紹介しています。

目次

我が家の亀甲竜の様子

休眠中・伊藤さん

まだ休眠中。

休眠中・一番株、白峯さん

こちらも まだ 休眠中。

目覚めた・亀甲竜 幼苗

この亀甲竜は、昨シーズンは 南向きの窓辺で管理して居ました。2月頃には 既に葉が黄色くなり始め、休眠。目覚めるのも早く 左は 6月末、右は6月初めに 蔓を確認しました。

休眠した?・実生苗

実生苗は、休眠しないものと思い 観察して居ましたが 本当に短い期間、どの葉も「枯れている」という状態がありました。この実生苗は 2021年12月播種です。今月[2022年7月]初めから 新しい葉を出し始めました。

休眠中の亀甲竜の置き場所

朝日が当たる、東向きの窓辺に置いています。家の中でも比較的 涼しく、風通しの良い場所です。暗い場所・全く日が当たらない場所ではありません。田舎なもので、窓も 少しだけ開いており、風通しも確保しています。

休眠中の置き場所として、「暗く涼しい場所」「棚下」などとも言われますが直射日光でなければ 日に当てても良いようです。ハウスや、軒下などの 屋根のある屋外での休眠の場合、直射日光が当たりそうな真夏の暑い日は 遮光をした方が 良いと思います。目安は 日差しが強い 9時〜15時位、50%遮光ネットなどが良いでしょう。

葉が出始めると、葉が塊根を守ってくれるため 特に遮光は必要ないかもしれませんが、私の経験則では 半日陰のような 明るい日陰の方が お勧めです。直射日光のような、強い光で 栽培したことがあるのですが 育成期間がなぜか短く 休眠に入るのがとても早かったです。原産地の南アフリカでは 木陰や ブッシュの下などに自生しているとも聞きますので 優しい光の方が 良さそうです。

また 休眠中・育成期ともに 屋外での雨晒しは 亀甲竜には良くありません。蒸れの原因になりますので 水の管理がしやすい 屋根のかかった場所での栽培が望ましいと思います。

風の通りも忘れてはいけません。自生地は 常に風が吹いて カラッとしている地中海性気候です。特に月1度ほどの水やり後は 株が 蒸れないよう 窓を開けたり、サーキュレーターを使用するなど鉢内の用土が乾くよう 工夫が必要です。※サーキュレーターやエアコンなどを使用する際は 植物に直接 当てないようにしてください。

休眠中の亀甲竜の水やり

私のブログ内では 何度も登場する ”休眠中の水やり”ですが、完全断水!と言う方もいれば、私のように”少しだけ水やり”と言う方もいると思います。

水やりについては、栽培環境の違いもあるので 「これが正しい」「正解」というものは ありません。「考え方・育て方」の一つだと思っていただけると 幸いです。

私の考え方は「休眠中でも 根は動いている」と言うもので、以前「完全断水」した所 そのまま枯れてしまったことががあります。このことから 休眠中でも 月に1度ほど 少しだけ水やりするようにしています。

休眠中の水やりも、「鉢の底から抜けるほど、株の上からたっぷりと与える」と言う お話を聞いたことがあります。この方法をされている方は 亀甲竜の栽培に長けた方で、申し訳ないことに 私は 真似できません。

「株の上から水やり」が真似できない理由は、亀甲竜特有の凸凹が 水に濡れて 剥がれてしまう恐れが あるからです。

コルクに似た質感の表皮が水を吸い、剥がれてしまいました

私のところで 育てている「伊藤さん」は、少なくても 30年は経過している古株です。家にお迎えした当初、他の株と同じ様に「株の上から水やり」をしました。

表面の凸凹は、長年の風化で お迎え当初から カサカサしており そんな所に 上から水をかけてしまったので ものすごく水を吸ってしまい 剥がれ落ちたのです。株表面の乾きも遅く、ちょっと心配してしまう程で サーキュレーターで風を送って居ました。

この事から 古株や表皮の凸凹が 目立ち始めた株は 休眠期・成長期ともに 根元だけに水やりをして居ます。

※実生から数年の株は 特に気にせず上から水やりして居ます。

水差しなどを使うと、 株に水がかからないように 調節できるので 愛用しています。

休眠しない亀甲竜、どうしたらいい?

人為的に休眠を促すことはできるようです。

葉が黄色くならず、まだ元気なんだけど?・・・という株が あるかもしれません。私個人的には 「休まない=居心地が良い」と考えているので、そのままでも良いと思っています。が、やはり「休眠」は亀甲竜の成長サイクルの1つなので 「休眠」した方が良いと言う考えもあると思います。

なかなか休眠する気配がない時は 水やりの感覚を長くするなどで 人為的に「休眠」を促すことができるようです。

※例えば 1週間に1度の水やり→10日に1度→2週間に1度 というように

但し、「促す」なので この方法で必ず休眠するとは限りません。

もしこの方法で 休眠が促された場合は、こちらの記事を参考にしてみてください

休眠中に植え替え、してもいいの?

植え替えは 可能ですが、気をつけなければならないことがあります。

亀甲竜は、長い蔓を伸ばすので 休眠中の方が 植え替えしやすそうですよね。私は 昨年度、蔓を出し始めた亀甲竜を植え替えし 根本から蔓を折ってしまった株があります。数ヶ月後、また蔓を伸ばし始めたのですが、あの時の「やってしまった!」という気持ちは もう味わいたくないです。

私の 塊根の大先輩からは 「植え替えは秋に」といわれて居ますが、とある生産者さんは 休眠中に植え替えしているそうです。私のように 伸び始めた蔓を痛めないようにということも含まれているようです。

一般的に 亀甲竜の植え替え方法で 「古い根・土を落とす」というのを見かけますが、その方法は 考え方の1つで 必ずしも 落とさなくてもいいと思っています。

根を傷つけてしまうと、株は まず 根の再生にエネルギーを使ってしまい、葉や株の育成が後回しになってしまうのではないかと 考えているからです。また、根がうまく再生できなかった場合、枯れてしまう恐れもあります。

植え替えする場合は 根鉢をくずさず そのまま入れ替えるような感じで 植え替える方法をお勧めします。

根をなるべく傷つけない方法です。古い土もそのまま植え替えることになりますが、私は このやり方が気に入っています。

植え替えについては、また詳しく記事にする予定ですので、そちらで 使っている用土など紹介したいと思います。

最後に

今回は 休眠中の亀甲竜について 少し詳しく 説明しました。小さな株では わかりずらいですが、大きな 伊藤さんは 次に伸ばす蔓の頭?のような膨らみが 確認できます。眠っているとはいえ、塊根の中では 日々変化が起きているのだなと、観察が楽しくなります。

このような変化がわかると、休眠中の亀甲竜も 「日に当てた方がいいかな?」「喉、乾いていないかな?」と気になってしまいますよね。

どの株も 秋には元気に蔓を伸ばしてくれることを願って 今は 月1度の水やりをしつつ、見守ります。

今回も最後までお読みくださり ありがとうございます。

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この記事を書いた人

東北に住む 植物の種まきに取り憑かれた人。特に好きなのは亀甲竜。冬はマイナス10度は当たり前な環境で 地球の裏側、南アフリカ原産の塊根植物を育てて居ます。ビカクシダは 栽培歴6年ほど。緩い胞子培養しています。

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